子供を対人恐怖症にしないための予防的子育てとは

対人恐怖症の根本原因には、家庭環境や子供のころの体験が大きく影響している場合があることが知られています。対人恐怖症は今や国民病といってもいいほど、日本社会でポピュラーな病気になってしまいました。将来あなたの子供を対人恐怖症にしないためには、どうしたらいいのでしょうか。子供を対人恐怖症にしないための、予防的子育てについて考えて見ましょう。

キーワードになるのは、「褒める子育て」ということです。対人恐怖症の原因の一つには、自分に自信を持つことができない自己否定があります。これは、親から叱られ続けたり、否定されて育てられたことが影響している場合が多くあります。自分を評価された経験がないため、自分自身でも自分のことを正当に評価することができず、それが対人恐怖症を発生する原因になってしまうのです。

慣れないうちは、子供を褒めるタイミングが難しいかもしれませんが、日ごろからマイナスのニュアンスを含む言葉で子供に接するのではなく、プラスのニュアンスを含む言葉に言い換えるのも効果的です。「おもちゃを片付けなさい。片付けないとテレビを見せないわよ。」ではなく、「おもちちゃを片付けられたら、テレビを見ようね。」という具合です。そして、子供がそれを実行できた時には、褒めてあげるようにすればいいのです。何かができた時に褒められたことは、子供にとって自信になっていきます。これが褒める子育てです。

親が子供に誤った認識を刷り込まないようにすることも必要です。極端な例ですが、離婚をした母親が、男なんてと言い続けて育てた子供が、主に男性に対する対人恐怖症を発生した例があります。また、こんな例もあります。父親が娘の脹らみはじめた胸を家族みんなの前でからかい、恥ずかしい体験をした少女がいました。少女は胸そのものを恥ずかしいと感じるようになり、その後長い間胸を気にするあまり人と接することに支障をきたし、対人恐怖症を発生したというものです。父親にとっては何気ない一言が、子供に重い負担を背負わせることになってしまった例です。このように親が対人恐怖症の潜在的原因を作ってしまうことがあるのです。

子供時代や思春期の経験は、情緒的に大きな影響を与えるということです。これらを理解し、ありのままの子供を親が受け入れ、褒める子育てをすることが、対人恐怖症の予防的子育てであるということができるのです。


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