対人恐怖症はなぜ20代30代の女性に多いのか。その理由。
対人恐怖症の患者数は男性よりも女性が多いと言われており、あるデータによれば女性の患者数は男性の患者数の2倍にもなります。また、女性の中でも20代から30代のかけての女性が圧倒的に多いのです。では、なぜ20代30代の女性が対人恐怖症を生じやすいのでしょうか。
これは実は、それまで全く対人恐怖傾向の無かった人が20代30代になっていきなり対人恐怖症を発生しているわけではありません。多くの人は10代の思春期の頃には既に対人恐怖症の一端を生じており、それが社会生活に支障をきたしてくる年齢が20代30代になる頃なのです。20代30代といえば、自分を取り巻く社会生活の変化が起こる時期です。学生が社会人になり、結婚したり、女性ならば出産したりします。結婚すれば、お姑さんとの付き合いがあったり、出産すればママ友達との付き合いもあります。子供が幼稚園や小学校に上がったことで、地域活動などに参加することになる人もいるでしょう。こうした社会生活の変化の中で、人付き合いに不安や苦痛を感じて対人恐怖症を自覚するに至るケースが多いのです。
実際に対人恐怖の傾向を生じている思春期は、人からどう見られているのかが気になり始める頃です。女性はそもそも容姿などを男性よりも気にするものですので、思春期の段階からすでに、人からどう見られているかをより気にする傾向が強いのは女性です。そのため思春期ならば、女性は誰にでも対人恐怖の傾向があるといっても決して過言ではないでしょう。しかし、ほとんどの人は思春期を過ぎると対人恐怖の傾向から抜け出すことができます。これは、自分が思うほどに人は自分を見ていないということを色々な経験から徐々に学習していくためです。しかし、中にはこの経験を上手く積むことができない人がいます。もともとの自意識が過剰であったり、恋愛などを通じてショックな対人関係を経験したことで、対人恐怖の傾向定着させてしまう人がいます。
そして、その対人恐怖症傾向から不都合が生じる時期が20代から30代にやってくるのです。思春期の頃に、人からどう見られているかを女性の方がより気にしていた傾向は、そのまま対人恐怖症の患者数が女性の方が多い傾向に受け継がれます。女性の方が男性よりも自意識が強いために、このような差が生まれるのだと考えられています。
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