対人恐怖症なら就職しない方がいい?

対人恐怖症の症状があるうちは、就職しないほうがいいのだろうかという相談を受けることがあります。この悩みは、多くの人が経験しているものではないでしょうか。対人恐怖症に限らず、病気に苦しんでいる人は、治療と仕事の両立に苦労していることが多いからです。

この質問の場合、私の答えは「どちらとも言えない」です。なんだ、と思われるかもしれませんが、対人恐怖症だからこうした方がいいとか、対人恐怖症だからこうしなくてないけないという枠に捕らわれること自体が間違っていると私は思うのです。

就職をしたことで、職場環境や仕事が負担になり、対人恐怖症を悪化させてしまう人がいます。反対に、仕事を通して自信をつけて対人恐怖症を克服する人もいます。対人恐怖症と一言で言っても、原因も症状の現れ方も人それぞれで、不安を生じる場面も患者さんが100人いたら、100通りの対人恐怖症があるのです。

どうか、自分を対人恐怖症という枠に押し込めずに、自由に人生を送ってほしいのです。そういう意味では、就職をしたいという気持ちがあるならば、対人恐怖症の症状があっても、就職をしてみるべきだと思います。挑戦したいという前向きな気持ちから挑戦することならば、無駄になることはないでしょうし、主治医もあなたのサポートをしてくれるはずです。

まずはアルバイトからはじめてみるなど、段階を踏んでいってもいいと思います。達成感や自信で人は変わってくるものですし、段階を踏む中で自分に合う仕事が見つけるかもしれません。組織にの中に入らずにできる仕事もたくさんあります。 その選択は、自分でできることから自分で選んではじめていけばよいのです。対人恐怖症の人の一番の優先事項は対人恐怖症の治療をしていくことですので、無理のない範囲でということも忘れないようにしましょう。

対人恐怖症の人が働きやすい就職先として挙げるのは、対人場面があまり多くない工場や、パソコンで作業する職場です。しかし、対人恐怖症だからそういった職種にしないといけないというものでは決してありません。自分が対人恐怖症だという事を忘れて、自分がどんな仕事をしてみたいのかと考えてみることも必要です。


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